日本国有鉄道(国鉄)が1964年に開発した、勾配線区用向け直流電気機関車であるEF64。
その中で、実働する最後の0番台としてファンに親しまれたEF64-37が、2021年2月4日に甲府から高崎車両センターに回送されました。
同日、そのまま引退して高崎車両センターで保存されるとYBS山梨放送(日本テレビ系列)から報道されました。

しかし、2月9日に引退ニュースのアーカイブが削除されていることが発覚。
EF64-37も2月7日に交検(車両基地で行う定期検査)回送されていること、鉄道趣味雑誌「Rail Magazine」が高崎支社に問い合わせしたところ、「引退の予定はありません」という回答を貰ったことから、引退ニュース自体がガセであった模様です。
YBS山梨放送には、ちゃんとした取材をしてもらいたいですね…。

ただ、せっかくの機会なので自身が撮ったEF64-37について振り返ってみたいと思います。

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保存している写真の中で一番古いEF64-37は、2014年10月4日に運転された「快速 EL&SLみなかみ物語」の送り込み回送。
2018年までは茶色(ぶどう色2号)でした。
厳かな塗装である「ばんえつ物語」用12系 リニューアル客車と非常に合っています。

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同年10月18日に開催された「高崎鉄道ふれあいデー」では、高崎車両センター所属の茶色機関車同士の並びが見られました。

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2015年・2016年はEF64‐1001とコンビを組み、「快速 旧型客車かもしか号」に充当。
茶色の機関車・旧型客車という統一感ある編成で、夏の信州を駆け抜けました。

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なんと、「信州カシオペアクルーズ」(上野~松本間)と「信州カシオペア紀行」(上野~長野間)にも充当!
相当な重量があるE26系客車を牽引する姿は、山男の本領発揮です。

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2017年11月11日に尾久車両センターで開催された「第17回 みんな集まれ!ふれあい鉄道フェスティバル」では、往年の寝台特急HMを掲げた機関車達との並びが。

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栃木DCを彩る目玉列車として、2018年5月19日限定で小山~足利間で運転された「SL本物の出会い栃木号」の送り込み回送も担当。
非常にゆったりとしたスジで両毛線を走ったため、2回撮ることが出来ました。
もちろん、本番のSL運転も大盛り上がりでした!

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2018年5月26日の「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」で最後です。
これ以降は私生活が忙しくなったため、残念ながら新性能直流電機標準色(国鉄色)を撮ることは出来ていません…。
今後は、機会を見て撮影に行ければと思います。

※2021年2月9日に記事を修正しました。



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